Shogi 研究ノート(77桂型角換わり)

1級〜2段あたりの棋力をウロウロしているやつの将棋研究ノート

戦法選択まとめ(編集中)

まじで戦法ちゃんとしないと一向に勝てないのでまとめた。



【基本的な考え方】

・局面を誘導する
・主導権を握る

基本的に、この二点が肝要。

とくに低段位者のアマチュアなら、終盤で逆転出来るほどの棋力なんかどうせないので、序中盤で差を付けたい。

俺の平均棋力は初段〜二段くらいだけど、些細な序盤研究がハマって結構あっさり三段に勝ったりする。それくらい超序盤型でいいやという感覚。

序盤に一見攻められて主導権を握られてるじゃんという戦型でも、その攻め自体が研究通りなら主導権を握っていると言える。わざと責めさせて良くする戦い方をするのも戦法選択のひとつの考え方だと思う。

ところで、序盤にって書くとジョバンニって毎回出てくるな。将棋ウォーズのユーザー名ジョバンニにしようかな。


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⚫先手番戦法選択の考え方

先手は必ず、主導権を握らないといけない。
とはいえ、世の中のたいていの人間は何も考えてないアホなので、力戦バカでもない限りは同じような戦型を指してくれる(口悪)。変に凝らずに、その特性を利用しよう。

先手でも後手でも局面誘導は必須。
だが、もしも☖がアホみたいな振り飛車とかをしてきたときにも、☗は対応策に最低限の勝負手の対策を持っておいて考えさせて、先手らしさの活かせる展開にしたい。そうしないと、先手番である意味がない。

アホみたいな力戦でも、最低限は考え方が分かるくらいにはどんな戦型も並べておくのが個人的には良いと思う。力戦と言っても、メジャーな力戦将棋なんて大抵は穴角とか一間飛車とか金銀もりもり森鴎外みたいに、一般的な考え方の枠内にあるからだ。

例えば、横歩取りが出来るなら、☖にあえて45角戦法を指させて、研究されづらい勝負手を用意して、時間を使わせる。自分から選択出来る局面で現れる滅多に出ない変化の方を、簡単に研究を打ち切らず、どんな手にも対応出来るくらいみっちり深く読む。
そうすれば、45角戦法みたいなドM(ドS?)戦法を得意にしている人にも上手くやれるだろう。俺はやらないけど。

人間の性に乗じて、先手番らしい局面支配を目指そう。




⚫後手番戦法選択の考え方

先手番の考え方から言うと、後手番は、奇抜すぎるくらいに先手が知らない局面にしていい。平易な局面だと、簡単に☗に誘導されてしまう。

☗の場合は、先手番ゆえの戦型誘導の上手く行きやすさからわざわざ奇抜な戦型にする必要はないのだけれど、☖側になってみれば似たような戦型では容易に局面を誘導されてしまうので、☗の意表をつかないといけない。先手番の優位である "局面誘導のしやすさ" "主導権の握りやすさ" をフラット以上にしないといけない。意表をつけば、心理的にも時間的にも優位を取って、研究を外れても後手番は十分に戦える。

もともと☖は、☗の攻めに怯えながら、細心の注意を払った駒組をしないといけない上に、先手番で出来た戦法(こいなぎ流右玉とか)も、後手番だと先に攻められやすく、少し勝ちづらくなってしまう。奇抜すぎるくらい狂った戦型ならその心配はない。

じゃないと、45桂速攻とか、☗の局面誘導にまんまと誘導されて、いつものように容易に攻められたり、時間を使わされることになる。後手番はとにかく先手を困らせて、時間を使わせないといけない。
わけわからん早石田とかが一番困る理屈である。

研究めんどくさ、と言う場合は、序盤の手順と中終盤の知識を蓄えて、後手番穴熊を指すのが実践的にも研究勝負に持ち込めるだろう。まったくもって奇抜ではないが、戦型はそこそこ限定されるし、寄せ方も研究しやすい。王道が好きならベストだろう。ただし、高段者だと手順や局面は複雑化するように思う。

同じく王道なら、飛車先不突きの一手損角換わり右玉で互角以上の戦いを目指すのも好みだ。ただ、低段者には余裕を持って戦えても、上級者になるほど見慣れた戦型になれば研究を外してきたりするので(速攻とか、対右玉中住まいとか)難しくなることも多い。
ゆえに極端なくらいに戦型を絞れない戦法は後手番では採用したくない。
個人的には、アホみたいな振り飛車を指してみたい。本気のおふざけ戦法である。


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【先手☗の戦法選択】


✳先手番全般
まず、☗1手目飛車先、☗3手目角道、☗5手目飛車先、の手順はほぼ絶対。
矢倉などの変化を消しつつ、角換わりにも組ませず、後手の駒組を牽制するためである。どうしても角換わりがしたいなら一手損してこいと言うのである。

☗77歩の角道は、本来的にはすぐに指す必要のない不要不急の手だ。
個人的には45桂速攻がやりたいので角道は☗5手目で開けるのだけれど、角道をすぐに開けなければ、糸谷流四間飛車超急戦みたいな変化も出てくるので、先手としては都合が良いタイミングで飛車先を開けた方が本来的には戦型の抑制がしやすい。とくに角交換型の将棋が好きな相手はなかなかしんどいだろう。俺はやらないけど。
てか先手番全般ってジョイマンっぽいな。



⚫77桂型角換わり(角換わり)
先手にしか出来ない変化が多く、角換わりゆえに研究局面に誘導しやすく、さらにそこそこ奇抜という、個人的に理想的な戦法。
そもそも、駒が自由な動きをする戦型が好きなので、桂や飛車角がピョンピョンするんじゃ〜〜という感じで動き回るのは、指しこなせたらさぞ楽しいだろう。いまのところ俺以外にこの戦法に興味を持ってる人は知らない。


⚫未定・角換わり保留対策(角換わり)
すぐには角を交換してこない人も多いので、その場合には角交換保留型の研究もしっかりやりつつ、ノーマル右玉を目指す。鎖鎌銀など。この流れもアマチュアではそこそこ出てくる変化のひとつ。初段あたりでは、角交換保留して速攻で銀を突っ込んでくるひとがけっこう多い。


⚫角換わり45桂速攻(角換わり)
45桂速攻のスペシャリストになりたい。
角交換したら、☗48銀(38銀) → ☗36歩からすぐに☗37桂を用意する。先手番なのにチマチマと矢倉を完成させたりするのは、アマチュア的には先手の主導権の優位を放棄しているも当然なので嬉しくない。最速の45桂速攻を見せておく駒組は、先手としては一気に主導権を握れるベストな手順だと個人的には思う。受けを考えて時間を使ってくれやすいのも楽しいところ。

45桂速攻を勉強する利点は、他にも、相手の45桂や65桂が成立するかどうかが分かりやすくなるというものもある。俺は後手では角換わりを指さないけど、先手で65桂をされることはアマチュア三 〜 四段でもけっこうあるので、無理筋の暴れ方まで知っているくらいスペシャリストになっておけば、先手角換わりでは生涯的に優位になれそう。


⚫ノーマル右玉(角換わり)
shodanさん流の攻める右玉。
基本の勝ちパターンは序盤で優位を取り、左から右に寄せていくことだ(しかも実現しやすい)。

先手の優位性が大事とか言って右玉とかどうなの、って気もするけど、右玉側としては初めに言ったように、相手に同じ形を組ませてやる、攻めさせてやるっていうのも大事な考え方だったりする。あえて早繰り銀をさせて、出来た隙に角を打ち込むとか。
対右玉中住まいにしても、shodanさんの動画を見る限り、右玉側が嬉しくなる戦型はそこそこあるようだ。それさえ対策されていたとしたら、まあ互角の勝負で一局である。全体への勝率を高めるのが目的なので。

羽生式右玉は個人的に指してみたいのだけれど、プロっぽい曲線的な刺し回しが出来ないのにわざわざ指す必要があるのかという気はする。65桂速攻への対応がしやすそうなら羽生式右玉でもいいかもしれない。


⚫未定(右玉 / 中住まい対策)
基本的に金銀もりもり森鴎外系の形への対策も含む。


⚫① 相掛かり左美濃(角道保留相掛かり)
飛車先を金でなく銀で受け、歩も受けない独自研究
(後手が角道を開けていなかったら、居飛車なら大抵は①相掛かり、②雁木、③嬉野流、④引き角、⑤雀刺し。振り飛車なら⑥33金型振り飛車、⑦中飛車のどれかが多い。
全体の方針としては、メイドシステムじみた☗78銀からの相掛かり美濃と、即☗38銀か早繰り銀、棒銀、こいなぎ流右玉、後出し角換わりを使い分ける。)

この戦法は、安易に飛車先を交換すると罠にハマりやすいし、かといって後手は早い棒銀を受けることも難しい。強烈な狙いがある訳ではないのだが、都成流のように振り飛車にする筋もあるし、先手番の手の速さと研究を生かすことが出来そうである。ただし、ちゃんと研究しないとすぐに死ぬ。

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⚫② 角道開けとくだけ(33金型雁木対策)
33金型からは歩を取られてしまうため、後手は上手く雁木に出来ない。以上である。
まあ、歩を取らせて無理やり4筋を突けば雁木に出来なくもない。とはいえそれは比較的対策がしやすいし、普通に早繰り銀とかで良くなりそうである。


⚫③ 速攻棒銀(嬉野流対策)
こいなぎさんが動画で紹介していた要領で、速攻棒銀から崩す。☗23歩からの攻め筋も紹介していたが、ちゃんと研究すれば嬉野流側にそこそこの選択権があるので、後半に紹介していた棒銀がシンプルイズベストだ。ちなみに☗23歩の対策として、普通の嬉野流を諦めて即中飛車にしてくる戦型で狙い筋が出来ず、難解になるので嬉野流側としても楽しめる。

5筋の横歩を取ってしまう手もあるが、飛車交換から☗2筋の自陣飛車で、嬉野側が最善手を指し続ければ嬉野流の方がやや楽しみが多い。


⚫④ 相掛かり美濃(引き角対策)
こちらも相掛かり美濃で良し。
まず指してこないだろうけど、こっちも相掛かりで相美濃にして引き角にするぜ〜〜!という戦法には、どうやら些細な変化で先手がめちゃくちゃ良くなるようだ。例えば、飛車先交換が御法度で、左美濃の弱点をすぐ突きに行ける。飽くまで先手相掛かり限定で、速さを活かすのが相掛かり左美濃らしい。


⚫⑤ 未定(雀刺し、端攻め)
ちょっとだけ調べたが、完成形まで遅すぎてそもそも☗のシンプル早繰り銀等に対して受け一方になりそうだった。


⚫速攻早繰り銀(通常雁木対策)
雁木に対して最も変化が少なく対策しやすいのは先に述べた速攻早繰り銀だ。プロ間で採用されているらしく、比較的序盤なので変化も研究しやすいと思う。

⚫未定(矢倉対策)

⚫未定(右四間飛車対策)

⚫未定(袖飛車対策)

⚫こいなぎ流右玉(中飛車対策)

⚫未定(かまいたち中飛車対策)

⚫へなちょこ急戦(振り飛車全般対策)
基本的に決まらない形もあるのだが、おおよそのノーマル振り飛車に対してはシンプルな45歩早仕掛けがよく効く。ただし、手順を工夫されると困ることもあるので、そのへんは考えどころではある。


⚫未定・持久戦(四間飛車対策)

⚫未定(三間飛車対策)

⚫未定(石田流系三間飛車対策)

⚫未定(鬼殺し系三間飛車対策)

⚫未定(向飛車対策)

⚫未定(角交換振り飛車対策)

⚫未定(一間飛車対策)

⚫未定(九間飛車対策)

⚫未定(陽動振り飛車対策)

⚫未定(筋違い角対策)

⚫未定(奇襲棒銀対策)

⚫未定(二枚銀対策)

⚫未定(五筋位取り対策)

⚫未定(アヒル戦法対策)

⚫未定(穴角戦法対策)



【後手☖の戦型選択】


✳後手番全般

超オリジナル戦法が多めである。
理由としては先に述べた通りで、先手番に対して後手番の価値をフラットにしてしまいたいからである。主導権を握るには、誰も知らない戦型に持ち込むのが持ってこいだ。何より、後手番は一手分はやく相手に指させるので、細かい研究が一手分楽なのだ。自分しか知らないカオスな局面の中に引き込もう。


⚫新無敵囲い
⚫36歩突き捨て型早石田

居飛車。この二戦法は表裏一体である。
角換わり形では新無敵囲いになる。
対する横歩取り形では早石田形が間に合うので、36歩突き捨てで研究を外しつつ、後手早石田を目指すのである。